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M-BOMを作ったら、利益がアップした!
   リードタイムが半分になった!
在庫が半減して、原価が激減した。
現場と管理プロセスに革命が起きた!

第一幕

■受注生産型製造製造業A社。経営者の苦悩『利益が上がらない』

A社は、業界3番手の上位製造業である。創業30年の歴史の中で、ある特定業界に向けた特殊な機械装置をオーダーごとに製造する製造業として確固とした地位を確立してきた。いわゆる受注生産型製造業である。

バブル崩壊後の失われた10年が過ぎ、得意先製造業の設備投資が復調してきたことから、ここ2〜3年、受注は大変好調でかつてない勢いを示し始めていた。

しかし、A社には、その受注環境を生かせない大きな悩みがあった。

経営の観点からは、それは次の一言に集約されていた。

『利益が上がらない、伸びない!』

受注は伸び、現場はフル稼働し、納入数も増え、売上げも上がっているのに・・・・である。

現在の社長の鈴木は、経営が不振だった時代に取引先の銀行から経営再建に送り込まれてきた。

利益を上げるのが彼の使命だが、事業が好調に転じたのに、思ったほど利益が付いてこない状況が理解できず、苛立ちを感じ始めていた。今からちょうど1年前の経営会議。鈴木は、製造部長の内海に厳しく問い掛けた。

第二幕

■一年半前の経営会議。見えてこない『真の原因』

「ここのところ、営業の受注は好調なのに、利益が出ていない原因は何なんだ!」

製造部門の言い分

製造部長の内海は、重々しく口を開いた。

「つまり、それは、受注時に想定していた製造原価が達成できず、製造段階で既に利益が確保できないものがたくさん出ているということです。半期で全体をどんぶりで捕らえた時には利益が出ているものが、出ていないものをカバーして、一応利益は出ていますが、個別に見たときには逆ザヤになっているものが多いということです。」

「内海君、まるで君はヒトゴトのようだな!なぜそんなことが起こっているのかを説明してくれ!」

社長の叱責が飛んだ。

「と、言われましても、これは従来からの現象というか、当社のような特殊な受注生産を行う製造業にとっては宿命のようなもので、なかなか受注時点で正確な原価予想を行うことは難しいのです。半期や年間を通してのトータルで利益を確保してきたことは、昔からそうです。ある程度の確率で製造原価の予想が狂うのは仕方ありません。」

営業部門の声

「片山君!それは本当なのか?営業部門からこの問題に発言してくれ。」

鈴木は、いつも繰りかえされる内海の言い訳にうんざりして、矛先を営業部門代表の片山に向けた。

「我々としても、顧客の言いなりで受注を取ってきているわけではありません。当社の過去の経験から、見積もり標準はあるわけですから、それをもとに、個別の受注の特異性を判断し、設計部門とも相談しながら適正な見積もりを出していると思います。実際にトータルで利益が出ているわけですから、我々の見積もりには一定の精度があると言えると思います。その精度をさらに高めるということについては、これは設計や製造でさらに精度の高い見積もりデータを整備してもらうしかありません。」

片山は淡々と答えた。

「そうだとしたら、これは営業の問題ではなく、設計や製造の問題だと言うんだな?」

鈴木はその視線を、今度は片山から他のメンバーに移した。

設計部門の主張

「見積もり標準はひとつの目安であって、あらゆるケースに適応できるような標準を作ることは、受注生産型製造業では無理です。これは、見積もり標準の精度を上げるうんぬんという問題ではなく、受注から納入までの効率性の問題です。この工程の効率が悪いから、経費がかさんで原価がオーバーするんです。

ちなみに設計は、ここのところフル稼働で、かなりの負荷を抱えながらやっており、この人数でこれ以上の効率性を求められても無理です。」

設計部門長の赤池は思わず口を挟んだ。

「製造の立場から言えば、部品がちゃんと揃えば、もっと効率的に製造することが可能です。」

内海がまた、ヒトゴトのように加えた。

調達部門の声

「設計の出図が早くなれば、部品の発注はもっと早く取り掛かれます。そのために私たちは、出図納期の管理をやかましく、設計に言ってます。」

今度は調達部門の三石が反論した。

赤池から返ってきた、およそ建設的とは思えない感情的な発言、内海や三石の間で始まった泥合戦に、鈴木はあきれてしまい、おかげで冷静さを取り戻した。しばらく考えた後、間を置いてもう一度切り出した。

ゼロからの再スタート

「皆、誰しも一生懸命やっているんだ。誰かがサボっていると言っている訳ではないよ。うちの会社の仕組みに何か問題があるのか、本当にマンパワーの問題なのか?受注生産型製造業として、好景気に利益を上げられない原因は何か、より一層高収益体制になるために何が欠けているかを、話し合おうと言っているんだ。」

2分間の沈黙が会議室を支配した。長い2分間だった。鈴木は沈黙を破り、命じた。

「この問題は、長年続いてきたわが社の仕事の仕方、考えかたに原因があるのかもしれない。言い訳ではなく改善対策が欲しい。もっと利益が出ないのはどう考えてもおかしい。2週間後に再度経営会議を開催する。営業・設計・購買・製造でよく話し合い、原因と対策を次回の会議でレポートしてくれ。頼んだよ。」

緊急重要プロジェクトを組むことになった、片山・赤池・三石・内海はお互いに困惑した視線を交わした。

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